社頭所感
天祖神社宮司 斎藤篤信
近代文明がもたらした教訓
近代文明とは、人間の利益のために科学技術によって自然界を支配し、物質的欲望の追求を目的とした文明のことであります。その象徴こそが、この度の原発ということになります。
自前のエネルギー確保を大義名分として、自然界にほとんど存在しないプルトニウムという物質まで発電に利用し、生み出された電力で豊かなくらしを享受しようとしてきました。そして今、かくも甚大な災害をもたらしたのです。
日本人は太古の昔から、木、岩、森、風、火、水そして地震、雷…など人智の及ばない自然界の森羅万象(しんらばんしょう)(宇宙の一切のもの)のすべてに神が宿っていると考えて来ました。自然の恩恵を感じながら、同時に自然に対する人間の無力さを心得て、感謝と畏敬の念を抱きながら自然の中の一員として生きてきました。
文明の進歩、近代化が進むにつれ人と自然との関係は次第に薄れて歪んだものとなってまいりました。
この度の地震がもたらした「天災」は自然を見くびった人間の思い上がりに外ならないものではないでしょうか…。
今回の大震災は千年に一度の大災害と言われています。今、私達は復興を祈る真摯な願いをこめて亡くなられた方々の慰霊鎮魂を祈りたいと思います。
例大祭を迎えるに当り
氏子総代会会長 草柳洋一
九月に入り残暑未だ激しい中に秋草の花が咲き始めます。未曾有の大震災から半年が経過しても、未だ被災の収拾がつかずですが、改めて多くの犠牲者の方々のご冥福をお祈りし、被害者の方々には心からお見舞い申し上げる次第です。
氏子の皆々様には日頃から何かと神社の諸行事にご協力賜りますこと、誠に有難く深く感謝申し上げます。
さて、昨年末以来計画を進めて参りました、当神社の拝殿屋根改修工事が七月末にめでたく完成することができました。奉賛会と致しましては、当初大震災の影響も鑑み、かなりの難航が予測されましたが、氏子の皆様の絶大なるご協力と、工事に当たれました各位のご協力により、無事に八月初旬に竣工式が催されました。
今年の例大祭は新装成った社殿で、神輿御霊遷しが九月十六日午後九時から始まります。二葉三丁目町会が当番町会となり、上村町会長様はじめ関係各位のご尽力により五町会の連合渡御に大神輿と子供神輿が多数参加して盛大厳粛に催されます。又、神社境内には各町会婦人部の皆様のご協力により、楽しい奉納演芸大会が繰り広げられます。当日の天候に恵まれますことを願っています。
氏子の皆様には今後共宜しくご支援賜りますようお願い申し上げます。

◎特別奉納演奏 富岡八幡宮 葵太鼓
日程:平成23年9月18日(日)
『神々への響き』午後4時~5時半頃
上神明小学校校庭 (雨天中止)
演奏後の午後5時50分から、ライトアップした華麗な五基の神輿練りと葵太鼓とのコラボレーションを行います。これは当神社の成り立ちをドラマチックに表現したものです。大海原にいかり火が灯るような幻想的な光景で、東京でも勇壮な祭りの一つとされております。どうかより多くの方々のお集まりを心からお待ち申し上げます。
拝殿屋根改修工事完工す
この度の拝殿屋根改修工事に当たり、氏子崇敬者の皆様には多大のご協力下され、お蔭様で予定通りめでたく完工いたしました。
ご報告旁々謹んで感謝の意を表します。正式のご報告は、奉賛者御芳名簿が出来ましてからいたします。
宮司
大神輿連合渡御のご案内
本年は〝国家安泰〟を祈念いたし二年に一度行われる大神輿連合渡御、そして富岡八幡宮(深川八幡)葵太鼓の皆様による特別奉納演奏がございます。
是非この機会に担ぎ手の勇姿と深川の粋な心意気、勇壮な和太鼓の響きをご堪能いただきたくご案内いたします。
どうか皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げ、つつがなく執り行う事ができますとともに、皆様方の今後益々のご健勝とご多幸をご祈念申し上げます。
奉納演芸について
各町婦人部長様のお言葉
いよいよ秋祭りの季節です。毎年祭りのお世話と神社の演芸大会のためにご苦労なさっておられる婦人部長様より一言コメントをいただきました。>
― 盛大なお祭りに ―
豊町五丁目婦人部長 佐久間華代子
今年は、今までに体験した事のない大きな地震があり、被害をうけたたくさんの方々には、心よりお見舞い申し上げます。不自由な生活を送っている方がいるなか、お祭りを行える事はとても幸せなことだと思っております。お祭りの準備等に皆々様のお力添えを頂き、微力ながら役員の一人として精一杯努めてまいりたいと思っております。盛大な例大祭が無事に行われますよう、心よりお祈り申し上げます。
― お祭りに思うこと ―
豊町六丁目婦人部長 柴田よし子
今年は忘れる事の出来ない三月の大地震そして各地のゲリラ豪雨、地球の異変?災害を受けられた方々には、お見舞い申し上げます。
一年の立つのが早くお祭りの季節が訪れてまいりました。立秋も過ぎまだ暑さも残りこれから準備に取りかかる事でしょう。当町会は、お子さんが少なくご指導して下さる先生と何時も悩みます。小さなお子さん、大人の方々もお稽古のつもりで当日は大いに発揮して踊って下さい。
副総務のお役目、失敗のないよう努めてまいりたいと思っております。この二日間晴天に恵まれ盛大なる祭典に心よりお祈り申し上げます。
― 祭りを迎えるに当たり ―
戸越六丁目婦人部長 井渕 良子
三月十一日の東日本大震災、そして日本各地に於いての豪雨と大変多くの犠牲者が出てしまいました。亡くなられた方、まだ見つからずにいる方々を悼み、被害に遭われた方々には、心より御見舞を申し上げます。
種々な行事に対しての賛否があると思っております。しかし当地に於いて、唯一のイベントである例大祭が十七日、十八日の両日に行われます。私達、地域の方々が力を合わせて行う事に依り、被害者の方の力になる様願っております。今年は、連合渡御の年です。五町会が一つになって、山車や神輿は本当に壮観であります。夜は奉納演芸大会、各町会で練習を積まれた成果を発揮される事でしょう。
皆々様のお力添いを頂き無事に終了出来ます様お祈り申し上げます。
― 例大祭が無事に行われますように ―
二葉三丁目婦人部長 加藤光子
三月十一日に発生いたしました、「東日本大震災」被害にあわれました多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。
春先は、桜祭りを始め、様々なイベントが中止になりました。今年の例大祭は、開催されるのか否か一時は心配致しましたが、例年通り挙行されると聞きまして安堵いたしました。
今年は、五町会の大人神輿五基、子供神輿二基、合計七基で連合渡御が行われます。二年に一度の連合渡御どうぞ皆様巡行コースにお運び頂き、担ぎ手と共にお楽しみ下さい。
夜は「奉納演芸大会」、子供から大人まで得意な演目が披露され楽しいひと時です。
今年は「節電を」と言われております。天祖神社の細部に亘る計らいのもとで行われます事に心から感謝いたします。皆様のお力添えの下、例大祭が無事に行われます事を記念いたします。
― 奉納演芸大会に向けて ―
二葉四丁目婦人部長 岡村かの子
東日本大震災で被害を受けた方々に心より御見舞申し上げます。震災後の大変な中、東北地方各地で夏祭りが開催され、復興への思いを一つにされていると聞きました。
心待ちにしていた天祖神社例大祭の季節が参りました。今年は二葉四丁目で子供神輿を新しく造り、関係者の方々により神社で御披露目を行いました。新しい神輿を担ぐ子供達の元気な掛声を楽しみにしています。
奉納演芸大会に向けては、子供達が一生懸命に踊りの練習をしています。愛らしい姿に大人も励まされ頑張っています。
天候に恵まれて、無事に盛大な例大祭が行われますことをお祈り申し上げます。
各地区敬老クラブの境内清掃奉仕
毎月十日は各地区敬老クラブの方々による境内清掃奉仕が行われております。今月も各地区より皆様が集まり境内の清掃奉仕をなさって下さいました。誠に有難うございます。
七月十日御奉仕の方々のご芳名
- 池田不二江様
- 鈴木 仲子様
- 宮崎 重隆様
- 千葉 昭夫様
- 竹内 雄子様
- 荒木 愛子様
- 渋谷 知子様
- 若山美智代様
- 西村アサノ様
- 渡辺 秀子様
生命の言葉
九月
未(いま)だかつて
邪(じゃ)は正(せい)に勝たず
邪まなことはどんなことがあっても、結局正義には勝てない。正義の上に道理と勝利のあることを信じて生き抜くべきである。
『菅家後草』
菅原道真(すがわらみちざね)
845~903年。平安時代の官史。詩歌文章に優れ右大臣にまで昇進したが、左大臣・藤原時平のざん言にあって太宰権師に左遷され、延喜3年(903)、大宰府にて甍じた。没後、都ではさまざまな天変地異が起き、これらは道真の祟りと信じられ恐れられた。太宰府天満宮、北野天満宮などに祀られ、現在では学問の神として知られる。
困難と見えるものこそ成功への足がかり
「困難」と見えるものは全て成功への足がかりなのです。人間は如何なる困難にもへこたれず、それを逆に活用し、そこから又と得難い教訓を学び取り、はじめて立派な人間となることが出来るのです。
どんな困難にも打ちひしがれることなく、決然として立ち上がり生き生きと積極的に人生を生き抜いてまいりましょう。
人の生きるべき時とは、まさに「今」なのです。今の他に生きる時は一つもないのであります。「これは善いことだけど明日にしよう」などと考えているような人は、とても成功のおぼつかない人であります。
「今」思い立った時に素直に、これは神さまが与え給うたと、ただちに実行に移りうる人は、その人の心が柔軟性を保っている人であります。
恐怖心は何者かを?んでいる時に起こるものです。私達は自由を得るために何ものも?まないで自分の運命の支配者となり主人公となり自分の独特の運命を造って行くことなのであります。
自分の運命をよくしたい人は、常に善い言葉を使いましょう。
月 次 祭
毎月一日午前七時より、その月の氏子の皆様の家内安全を祈る月次祭を行っております。当日は御神前にて宮司が祭儀を厳修し、参列者一同で「大祓詞」を奉唱し、玉串を捧げます。式典後社務所において「朝粥」を食し歓談いたします。
七月一日に参列なさった方々のご芳名
- 草柳洋一様
- 森田元治様
- 矢羽直公様
- 金子省太郎様
- 柵木ヒサ様
- 高須みちよ様
- 井渕良子様
八月一日に参列なさった方々のご芳名
- 草柳洋一様
- 矢羽直公様
- 金子省太郎様
- 柵木ヒサ様
- 井渕良子様
- 福岡よし江様
- 白土まさ江様
- 吉川トミ様
- 船岡千枝様
老年の身だしなみ
どんなに仲のよい友であろうと、夫婦であろうと一人になった時のことを繰り返し繰り返し考えておくべきでしょう。常に過去にあったいいこと、楽しかったこと感動したことをよく記憶しておいて、いつもその実感とともに生きていきたいものです。人間は皆、明日、自分の身に何が起こるかわかりません。これだけ素晴らしい人生を送ったのです。一日一日『今日までありがとうございました。』と一言神さまへの感謝を忘れないで過ごしましょう。