社頭所感

天祖神社宮司 斎藤篤信


この度の大震災では、かけがえのない多くの方々の命が奪われ、今まだ余震が続く被災地の悲惨な状況に心より哀悼の意を表し、お見舞い申し上げます。
三陸海岸は、古くは慶長十六年(一六一一年)、明治二十九年、昭和八年と大きな津波に襲われました。そのたびに、八割、九割の人々が死んでいるのです。
それでも街が再生されて来たのは、東北の人々の強い気質があるからなのだと言われます。
災害は人類に大きな教訓を与えます。人類は放漫であってはならないと言うことなのです。人智を超えるもの、人類が制御し得ないものは多くあります。決して侮(あなど)ってはならないのです。
誰も予測出来ない自然の破壊力の前には、人間は、なす術(すべ)がありません。失われた命は還(かえ)りません。自然の猛威に失われた多くの命を想うとき、私達は犠牲者の無念を想いその死を悼み、謹んで安らかな眠りを祈念するものであります。

上神明天祖神社 拝殿屋根改修奉賛会趣意書

天祖神社拝殿屋根改修奉賛会会長 草柳洋一


天祖社宮司 齊藤篤信


謹啓 氏子崇敬者各位におかれましては時下愈々御清祥の御事と拝察致します。 先ず以って、去る3月11日発生の「東日本大地震」による犠牲者の方々の御冥福をお祈りし、被災者の方々に衷心よりお見舞い申し上げます。一日も早い御復興、そして皆様の御安寧を心よりお祈り申し上げます。
さて当神社拝殿は昭和37年に造営以来、約50年の歳月が経過いたしました。この間幾度もの風雨に耐えてまいりましたが、10年ほど前より拝殿向かって左側の祭器庫勾配部分より雨漏りが生じ始め、その後向かって右側の神饌所、さらには正面棟部にまで侵食して参りました。その間、神社といたしましては厳しい社会情勢のなか改修工事は困難とし、鈴木板金様(二葉三丁目)による防水補修で凌いで参りましたが、ついにこれ以上の補修には限界があると判断されました。これを受けまして、昨年12月に佐野一級建築士事務所に調査を依頼、診断報告書及び修繕計画仕様書をいただきました。それにより、これ以上の先送りはできないと考え、速やかな改修工事が必要と判断されました。 
そこで甚だ勝手ではございますが台風の時期が迫ります9月までに屋根の改修工事を執り行わせていただきたい次第です。しかしながら改修にあたりましては多額の財源を要します。神社といたしましては、この様な事態に備えて日頃より資金の積み立てを重ねて参りましたが、今回のような大規模工事を賄うには不足しております。そこで昨今の経済不況のなか甚だ恐縮ではございますが、氏子崇敬者各位の御浄財におすがりさせていただければと考えております。つきましてはここに上神明天祖神社拝殿屋根改修奉賛会を設立し、皆様には以上の趣旨に御賛同の上、応分の御浄財をお寄せいただきたく切にお願い申し上げる次第でございます。


敬 白


二葉四丁目町会 子 供 神 輿 新 調

清 祓 式 の ご 案 内

二葉四丁目町会(会長 根本忠良様)では、この度、子供神輿を新調され五月八日(日)天祖神社において清祓式が執り行われます。 当日は、大人神輿・子供神輿が展示されます。どうぞご鑑賞下さい。

弁財天まつり斎行される

去る、四月十日(日)十一時より当社弁才天例祭が執り行われました。当日は、自由参拝でしたが氏子崇敬者の武藤淳子様、野秋クニ様、そして、その日は都知事選挙のため、投票の帰りに立ち寄られた方々がご参列下さいました。今年も当社弁才天の深き信仰者であられる渋谷区恵比寿の青木文栄様より金一封のご献納がございました。誠にありがとうございました。

宮司


一日十五日は氏神にお参りいたしましょう

東日本大震災に関する
天皇陛下のおことば―

この度の東日本大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様方に心からお見舞い申し上げます。
東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。
現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が食糧、飲料水、燃料などの不足により極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。
その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。
そして何にも増してこの大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。
被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が,様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。
被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共に、それぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。


荏原消防団第四分団

消防操法審査会開催について

荏原消防団の毎年行われているポンプ操法競技大会が来る六月五日行われます。
つきましては第四分団(分団長伯耆原雄治様)では大会に備え四月六日より神社前路上で練習を始めました。今年も大会のご健闘をご祈念申し上げます。

宮司


継 続 は 力な り

―よい習慣を身につける法―

人間の能力は、そんなに大差あるものではないものです。どんな人も健全な「よい習慣」を身につけるための必要な努力から逃げないことです。
人生の一切の出来事は、ほとんどすべてが自分の心の力で解決されるものなのです。
よい習慣を一日、たとえ一時間でも二時間でもいいから、この時間だけは誰にも妨げられず一心に努力しましょう。そんな澄みきった心で行っていると、全てが整い調和した人生を過ごせることが出来るのです。


氏 神 様 と は

氏神さまは、地域の守り神として全国各地におまつりされている神社です。鎮守さま、産土さまとも称され、地元の人々によって昔から大切にされています。
私たちの住んでいる地域の氏神さまも正月の初詣はもちろん、夏祭りや秋祭りなど大勢の人で賑わいます。
神棚には、神宮大麻(天照大御神)とともに氏神さまのお神札もおまつりします。
また、お宮参りや七五三などの人生儀礼、地鎮祭や上棟祭などの建築のまつりは、氏神神社にお願いして執り行うのが伝統です。


月 次 祭

毎月一日午前七時より、その月の氏子の皆様の家内安全を祈る月次祭を行っております。 参列者一同で「大祓詞」を奉唱し、社務所にて「朝粥」を食し歓談いたします。

三月一日にご参列なさった方々のご芳名

  • 草柳洋一様
  • 矢羽直公様
  • 金子省太郎様
  • 柵木ヒサ様
  • 井渕良子様

四月一日にご参列なさった方々のご芳名

  • 草柳洋一様
  • 森田元治様
  • 矢羽直公様
  • 髙須みちよ様
  • 柵木ヒサ様
  • 井渕良子様

心 に 旅 を

-心が世界を変えて行く-

自分の心に少しだけ旅をさせてあげましょう。手を合わせ、目を閉じるだけで毎日の忙しさから心を解き放してあげることができるはずです。
自分へ、自然へ、先祖へ、伊勢神宮へ、日本へ向きあう心の旅、静かな気持ちで無垢な心を向きあえば、その奥底からきっと答えが返ってきます。
どうぞ、毎日心に旅をいたしましょう。

生命の言葉(五月)

あさみどり すみわたりてる大空の 広きを おのが 心ともかな

明治天皇


人間はさまざまな事を考え発明し、行動してきているがそれは、まだほんの一部でありまだまだたくさんの可能性が秘められている。

(一八五二~一九一二年)
神道の教えは「清く、正しく、睦まじく」生きるためにある。人は、独りで清く生きていくだけでは十分ではない。多くの人との和合の道が必要である。この清浄、正直、睦和の三つの徳目をさわやかな空に託して歌い上げたもので、私たちの心にすがすがしく響いてくる。


各地区敬老クラブの境内清掃奉仕

毎月十日は各地区敬老クラブの方々による境内清掃奉仕が行われております。今月も各地区より皆様が集まり境内の清掃奉仕をなさって下さいました。誠に有難うございます。

三月十日御奉仕の方々のご芳名

  • 山本正一郎様
  • 鈴木みさを様
  • 池田不二江様
  • 鈴木 仲子様
  • 西村アサノ様
  • 関谷 節子様
  • 広瀬ひろ子様
  • 荒木 愛子様
  • 中島 照子様
  • 倉島 キイ様

四月十日御奉仕の方々のご芳名

  • 小野ヨシ恵様
  • 森谷ミツエ様
  • 小田三千子様
  • 平本イマ子様
  • 鈴木 光子様
  • 藤澤喜美子様
  • 岸  寿江様
  • 小嶋 君子様
  • 小林 英子様
  • 田母神英子様

社報に是非ご投稿を!

社報内容をより身近な充実したものにするため広く氏子の皆様方のご意見・御題等を是非ともご投稿下さいますようお願い申し上げます。

自然への「畏れ」を忘れずに

―天災は忘れた頃にやってくる―

江戸の庶民たちは、地震は「世直し大明神」がこの世を建て直すために起こしたとして大災害を逆に未来への大いなる希望としたといわれます。
明治維新が起きたのは、その後のことでした。巨大な自然現象は、人間の力をはるかに越え人間に恐怖を与えるが、理性の力と構想力をもって人は、自然現象を解き明かし恐怖を乗り越えることが出来るのです。
それは自然への「畏れ」をもつことなのです。自然への「畏れ」と「おののき」をもつという素朴な賢明さを私達は忘れてはならないのです。
人は自然に対し「崇高」な感じを持ち、その崇高さによって人格を高め、自然を支配することが出来るのです。つまり、人は生きているかぎりは巨大な自然の勢いには勝てないが、しかし理性や考える力をもった人格性において、自然を支配できるということなのです。